[Hulu]東野・岡村の旅猿~プライベートでごめんなさい~

テレビ、面白くなくなりましたよね。昔はライターとして番組を紹介する原稿も書いていました。
最近のテレビは、バラエティ番組は自主規制の嵐、情報バラエティはネット情報の後追い、ニュースに至っては情報操作も甚だしい。私自身、テレビっ子だと自負していますが、それでも最近は見る番組が限られており、その数は減る一方で残念に思います。
多少はテレビ番組制作の現場を知っているだけに、現場の方々の想いもある程度は分かっているつもり。それでも今のテレビは、色々な意味で『つまらない番組』が多いのも事実。これからのテレビの巻き返しを期待したいです。

ということで、最近はテレビを点けていても流し見程度で、しっかり観る番組はHuluで見るというスタイルが確立してきました。そして最近はまっている番組がこちら。

それが「東野・岡村の旅猿~プライベートでごめんなさい~」です。
もともとはTBSで単発番組として作られたものを1回限りで終わると知った制作スタッフがTBSに掛け合って許可をもらい、そのままのスタイルで日本テレビで放送することになったという異色の番組。

内容は、東野幸司と岡村隆史に、ハンディーカメラを持った2人のスタッフを加えた計4人のみで行動する旅番組。だが、事前のロケハンはなし。

従来の旅番組と比べて「素」「プライベート」「行き当たりばったり」という部分が大きく占めているのが特徴です。ある意味「ゲスい」面も流れるんですが、それが嫌みじゃなく笑いになるのは、東野さん、岡村さん、そして同行スタッフのチームワークの良さがテレビからにじみ出ているからではないでしょうか。

作りすぎず、飾りすぎず、笑いあり、ケンカあり、つばぜり合いあり、わがままあり、お約束あり……多少の仕込みはあると思いつつも、楽しみながら観られるのはさすが。東野さんと岡村さんがプライベートでも仲良しだからできるんでしょうね。ゲストで登場する出川哲朗さん、ジミー大西さんなども、いい味出してます。しかも、変な内輪感がないのも良い。

ただ、最近の特番には、女性タレントが参加しているのが気がかりです。変な自主規制や気遣いが感じられるので、番組の良さのひとつだと思う「エェ感じの勝手わがまま感」が失われないか、ちょっと心配です。

Huluでは、まだ全話が公開されておらず、これからコンテンツが増えていく段階です。また、Huluが見られない人も、レンタルDVDなどでも観られますから、旅好きな人はぜひ一度ご覧になられてはいかがでしょうか。