『Salad』2017年7月号
和歌山県医師協同組合が発行する、ドクターのための情報誌『Salad』。ライターとして巻頭特集のテーマ企画、取材、執筆などを担当しています。
巻頭特集は、毎年和歌山県にちなんだテーマを1年間紹介するというスタイルになっており、ショートカプチーノにて、企画提案や取材、制作ディレクションなどを担当させていただいています。
第12回となる今回の「和歌山県内の歴史的近代建築物を巡る」は、「濱口家住宅」です。
「濱口家住宅」は有田郡広川町にあり、林業や醤油問屋として財を成した濱口家の歴代当主が脈々と守り継いできた住宅です。庭と紀伊水道が一部できる御風楼をはじめ、山紫水明を写した池泉回遊式庭園など、江戸時代末期から明治初期にかけての和風建築の趣を残しながら、設えの良い設備や素材を用いて美しく仕上がっています。
特に注目すべきは、木造3階建の御風楼です。展望台とも言える3階部分は北、西、南の三方向に大きなガラス建具を配して、紀伊水道の海を望む眺望を広げています。純和風建築でありながら、自由な発想で作られているのが素晴らしい。
取材にご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました!