ミズノ様 REACH BEYOND 18

ミズノさまのブランドスローガン「REACH BEYOND」のブランド特設ページにおいて、ライターとしてインタビューおよびライティングを担当した記事が公開されました。

今回は、華道池坊家次期家元の池坊専好さん。室町時代に成立した日本を代表する伝統文化の一つ「いけばな」の根源とされるのが華道池坊家です。言ってみれば、いけばなの本流を受け継ぐ方、そんな方にお話をうかがいました。

伝統文化ならではの使命感が、花や草木を生ける力となる

お話をうかがう前に、花を生ける様子を拝見させていただいたのですが、当然ながら花鋏で切ったら戻せないのですが、それでもスパッ!と茎を切っていく姿に少し驚きを感じながら見ていると、「華道は小さな決断の連続なんです」とおっしゃられてとても納得したというか、生けられた花を見て心動かされるのは、こうした決断の連続の上にできあがった作品だからなのか、と妙に納得しました。生けた花はいずれ枯れてしまうことになるのですが、だからこそ『いのちをいかす』という池坊いけばなの精神や哲学が、そこに表現されているのだと感じました。
また、専好さんが左利きというのも少し驚きました。生け花の家系に生まれたのなら、当然右利きだと思っていたからです。
しかし、生ける段階では関係ないのだそう。今は左利き用の花鋏を使っておられますが、子どもの頃は右利き用の花鋏を左手で使っていたそうで、『道具には全然こだわらないタイプなんです』と自らおっしゃっていたのが印象的でした。

でもやはり一流は、スポーツもアートも流れているもの、持っている雰囲気は共通するものがありますね。改めて実感しました。

インタビューにご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました!