[Hulu]PSYCHO-PASS

近頃、Huluではアニメが充実してきているように思います。これは国内テレビ各局が、放送済みコンテンツを自社ストリーミングサイトやHuluなどを通じて、積極的に二次利用を進めているからのようです。

最近、Huluでハマっているのが『PSYCHO-PASS』です。

こちらは2012年10月〜2013年3月までフジテレビなどで放送されたアニメ。『踊る大捜査線』の仕掛け人である本広克行が企画した近未来SFアニメ。時は2112年、厚生省管轄の警察組織「公安局」が舞台となっています。
ここまで聞くと頭に浮かぶのは『攻殻機動隊』ですよね。そのあたりは制作側も意識していたようで、上手に差別化が図られています。

ストーリーはこんな感じ。

舞台は、人間のあらゆる心理状態や性格傾向の計測を可能とし、それを数値化する機能を持つ「シビュラシステム」(以下シビュラ)が導入された西暦2112年の日本。人々はこの値を通称「PSYCHO-PASS(サイコパス)」と呼び習わし、有害なストレスから解放された「理想的な人生」を送るため、その数値を指標として生きていた。
その中でも、犯罪に関しての数値は「犯罪係数」として計測され、たとえ罪を犯していない者でも、規定値を超えれば「潜在犯」として裁かれていた。
そのような監視社会においても発生する犯罪を抑圧するため、厚生省管轄の警察組織「公安局」の刑事は、シビュラシステムと有機的に接続されている特殊拳銃「ドミネーター」を用いて、治安維持活動を行っていた。このような時代背景の中で働く公安局刑事課一係所属メンバーたちの活動と葛藤を描く。

なかなかカッコイイです。
企画開始当初に『攻殻機動隊』ではなく、『現代版パトレイバー』を狙っていたというエピソードもなかなかシブいです。どちらかというと義体化された人間ではなく、生身の人間が主役ですし、仲間やチームワーク、友情、親子愛などがテーマとなっているエピソードも数多く登場します。
しかも、シーズン2ではあの冲方丁が全体構成に加わり、さらにストーリー設定が洗練されてます。

 

2015年2月には映画も公開されています。

ちょっと昔の「太陽にほえろ」とか「西部警察」的な刑事ドラマのような人間模様も描く感じと、「攻殻機動隊」的な近未来感が融合した新しいタイプの刑事ものアニメだと思います。

『攻殻機動隊』が好きな人は結構好きになれると思うので、ぜひ一度ご覧ください。

冲方丁作品ではこれが好き。